Rakuten RapidAPIのミッション・ビジョンは、APIを活用して、開発者の革新的なアプリの構築を促進することです。私たちはそれに向け、開発者がニーズに合ったAPIを検索・接続できるよう取り組んでいます。現在、Rakuten RapidAPIでは8,000以上のAPIと15万以上のエンドポイントを提供し、世界50万人以上の開発者に利用されています。
Rakuten RapidAPIは2018年7月の提供開始以来、世界109ヵ国24,000人の新規ユーザーによる約37,000セッションの消費、16万以上のイベント発生を達成することができました。ユーザーの約半数は日本に居住し、日本語でウェブサイトを使用しています。残りのユーザーは、インド、オーストラリア、ベトナム、シンガポールといったアジア圏のユーザーが大部分を占めています。これはひとえに私たちの緊密な取り組みが実を結んだものと思っています。
このようなさまざまな取り組みの中で、開発者の選択肢は一挙に広がり、開発者が本当に必要とするAPIを見つけることが難しくなってしまう可能性があります。このような背景を受け、検索のしやすさ、そして今後の地理的拡大の進展を図り、デザインを大幅改良したRakuten RapidAPI 2.0の提供を開始いたしました。これにより、私たちの製品のさらなる成長に向けた布石を打つことができたと考えております。
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グローバル展開を見据えて
私たちは、開発者がどのサービスプロバイダを選ぼうと、適切なAPIを検索・テストし、購入・支払手続きを行い、一か所で一元管理できる、グローバル規模で優位性を持つAPIプラットフォームの構築を常に目指しています。7月に行ったNordicAPI編集長ビル・ドーアフェルド氏とのインタビューでもこのビジョンについて触れさせていただきました(こちらの記事よりご確認ください)。ローンチ以来の順調な成長は、アジア地域におけるクラウドネイティブ化、マイクロサービス化を適切な時期に実施できたことを示しています。
グローバル展開を成功に導く核となる要因は、言語、コンテンツ、支払いといった要素のローカライズにあります。Rakuten RapidAPI 2.0は、主な変更点として「コレクション(特集)」の機能を追加し、差別化されたカスタマーエクスペリエンスを提供して、ローカライズの重要な基盤を構築しています。
今回の変更は、全面的な製品の見直しにおける第一段階です。今後はAPIプロバイダポータルとユーザーダッシュボードにおけるより統一的な体験の提供を予定しておりますので、ぜひ楽しみにお待ち下さい。
Rakuten RapidAPI 2.0について
Rakuten RapidAPI 2.0では、大幅なデザインの変更が行われました。新しいUIでは画面設計を改善したクリーンなデザインを採用し、少ない操作で多くの情報が入手できるように設計されています。
コレクション(特集)
このたび、「コレクション(特集)」という機能を新たに導入しました。これは機能性、補完性、関連性の高いAPIを水平的にグループ化したもので、検索のしやすさが向上します。開発者はこの機能を活用することで、あるカテゴリーにおける人気のAPIや、ソリューションの構築に必要なAPIの組み合わせなどをすぐに発見することができます。また、ユーザーの拠点や利用事例に基づいたユーザーエクスペリエンスを提供することも可能になります。
例えば、日本を拠点とするユーザーであれば、日本の開発者・サービスプロバイダに人気のAPIという特集を優先的にチェックするでしょう。一方、eコマースの利用事例を持つ開発者は、支払、出荷、通貨換算といった関連サービスの特集を見る可能性が高くなるはずです。
また、カテゴリーを検索し、必要な機能を持つAPIにすばやくアクセスすることもできるようになります。たとえば、”APIs for 2FA(2段階認証API)”、”Best API for SMS(人気のSMS関連API)”といったキーワードで検索することが可能です。
パフォーマンスデータ
開発者がサードパーティーAPIを使用するにあたり最も重視するのは、サービスプロバイダの信頼性とAPIのパフォーマンスです。 APIを購入する決定を下す前にデータにアクセスし、プロバイダが開発者のSLA(サービス品質保証)を満たしているかを適切に判断することが課題として挙げられます。Rakuten RapidAPIは、月間数千億にのぼるAPIコールを処理するプラットフォームとして独自性を生かし、8,000以上のAPIの客観的な統計データを提供することができます。
Rakuten RapidAPI 2.0では、各APIにおいて新たに以下の3つのパフォーマンス統計データが表示されます。
- 人気度:APIコール数とアクティブユーザー数に基づいて算出され、0から10までの値でスコア付けされます。
- レイテンシ:過去30日間の平均レイテンシです。
- 正常稼働率 :過去30日間の平均正常稼働率です。
開発者はこの詳細なデータを活用し、APIのパフォーマンスを判断基準として考慮に入れた上で、プロバイダを選ぶことができるようになります。
画面設計の改善
今回のデザイン変更により、ユーザーは少ない操作でさまざまな情報を入手できるようになります。トップページの画面設計を改善し、各APIにカーソルを合わせると、主要なエンドポイント、料金体系、カテゴリー、最終更新日などの重要な情報が詳しく表示される機能を追加しました。開発者は、このような洞察に富む情報を、別のページに移動することなく即座に得ることができるようになります。
APIページのデザイン変更
それぞれのAPIのページにも、トップページと同じコンセプトでデザインに変更を加えています。最新の開発者ツールとしてのルック&フィールを採用し、より直感的な操作を可能にしました。 開発者は、プロバイダが提供したAPIの呼び出しを設定することなく、サンプルレスポンスを確認できます。
APIのすべての機能は、1つのペインで表示できます。サンプルレスポンスのほか、エンドポイント一覧、パラメータ付きのテストセクション、8言語で表示可能なコードスニペットなどが表示されています。それぞれのセクションの表示サイズを変更することも可能です。
諸機能の強化
さらに、Rakuten RapidAPI 2.0では、高度な技術が多数追加され、サポートサービスも新たに加わりました。ユーザーデータグラフをクエリで実行できるGraphQL API gateway、新しいAPIプロキシエンジン、分析パイプライン、多言語対応システムといった機能が追加されています。
より高速で信頼性が高く、スケーラビリティの高いプラットフォームとして、何十億ものAPIコールの処理を実現します。また、新機能のリリースもより迅速に行えるようになります。
Rakuten RapidAPI 2.0のローンチを記念して
私たちは、Rakuten RapidAPIのさらなるサービス向上に精力的に取り組んでまいりました。Rakuten RapidAPI 2.0のローンチは私たち、そしてユーザーの方々にとっても大きな前進となるでしょう。今回、記念キャンペーンとして、新しくご登録いただいた方全員に、期間限定で$5の割引クーポンをプレゼントいたします。受け取り方法は こちらをご確認ください 。
よろしければ、Facebook、LinkedIn、Twitterなどのソーシャルメディアで投稿をシェア、リポスト、リツイートしていただき、情報の拡散にご協力いただければ幸いです。
ご意見・ご感想は、support-rakuten-rapidapi@mail.rakuten.comまでお気軽にお寄せください。製品アップデートについても随時ご紹介してまいりますので、今後の更新もどうぞお楽しみに!
Rakuten RapidAPIについて
Rakuten RapidAPIは8,000以上のAPIと50万人以上の開発者が集まる世界最大級のAPIマーケットプレイスです。 本サービスにより、アプリ開発者はAPIを通じて高度機能を容易にアプリへ組み込みできるようになります。8,000を超えるAPIの中から気になるAPIがあれば、同一環境上で即時テスト・接続が可能です。
世界中で最も利用されているMicrosoft、Sendgrid、Crunchbase、Skyscannerをはじめとする多様なAPIを是非お試しください。
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